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勉強会@勉啓塾

(におい工房で活躍されている大和製罐(株)総合研究所の加藤所長様が講演いたしました。)
勉強会@勉啓塾
7月27日に私的な勉強会を毎月実施している勉啓塾で「食品の匂いと異臭」とうタイトルで加藤所長様が講演しました。 この勉強会には異業種の業界の方が30名弱参加していますが、開始からすでに30年以上経過している歴史のある会です。
当日の参加者は10数名程度でしたが、その分準備した30種類以上の臭いを十分堪能(?)していただきました。 また臭いが付いている水やコーヒーを準備し、試飲していただきましたが、色々なコメントが出ました。
この中で一つ気がついたことがあります。 参加者の皆さんが臭いを嗅ぐと必ず「この臭いは出張したときのタイのレストランで嗅いだ臭いだ。」「これは先日購入した商品が入っていたダンボールの臭いと同じだ。」というコメントをすることです。 嗅いだ瞬間に体験した場面、状況を思い出しているようです。
脳に貯められた記憶が臭いによって呼び起こされたのでしょう。 裏を返せば体験したことがない「におい」はわからないということでしょうか。
今回色々な臭いを嗅いでいただきましたが、面白いコメントがありました。 においは悪いことにも良いことにも利用できるという指摘でした。 悪いことは、あまりに刺激が強い話題なのでここでの発表は控えますが、良いことは次のことでした。
異臭物質としてよく出てくる臭いにトリメチルアミンがあります。 この臭いを嗅いだ人がスルメのような匂いだと言いました。 他の人も同じような意見で、この臭いは悪い臭いというより良い匂いと感じられるとのことでした。 そこでこの匂いを日本酒と一緒に販売すれば面白いかもしれないとのアイディアが出ました。 おつまみがなくともこの匂いを嗅げば酒が進むというものです。 鰻の蒲焼の匂いだけで白いご飯が食べられるとよくいいますが、それと似た感覚です。
しかし悪臭物質が良い匂いに変わるとは新鮮な驚きでした。
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